人間の脳には、スーパーコンピューターも敵わないようなすごい力があるんだ。
そこに「おかしい」という言葉を入れるだけで、すごい力を発揮してくれるの。
一瞬であなたの構成要素を変える言葉
あなたの構成要素を一瞬で変えてしまうような、魔法の言葉があります。
それは、「おかしい」という言葉です。
これを私は30年前に一人さんから聞いていました。
まだ「まるかん」の仕事を始める前、一人さんと出会って間もない頃です。
ある日、一人さんが「今日はみんなを素敵なところに招待するよ」と言って、赤坂のホテルの最上階にある、ジャズの生バンド演奏が聞けるレストランに連れて行ってくれた時の話です。
私とはなちゃん、のぶちゃん、じゅんちゃんは一人さんのジャガーに乗り込み、首都高速を走っていました。
そこにイルミネーションに光り輝く東京タワーが見えてきます。
それを見た一人さんはこう言いました。
「あの光り輝く東京タワーのイルミネーションを構成している光は、一つ一つの小さな電球なんだよね。
その1つ1つの光は小さなものかもしれないけど、集まればあんなに見事な輝きを見せてくれるの。
あの光は、宇宙の人工衛星からも見えるんだよ。
それと同じで、俺はみんなに光り輝いて欲しいと思っているんだ」
そういった一人さんはさらに、私たちにこんな質問をしました。
「ところで、ここからはたくさんのビルが見えるんだけど、忠夫ちゃんのビルはどれだい?
のぶちゃんのビルはどれだい? 純ちゃんのビルはどれだい?」
私たちは突然のこの質問にびっくりしました。
私たちはみんなサラリーマンや小さな喫茶店の経営者です。
ビルなんて持てるわけがありません。
そこで一人さんに「ありません」と答えると、一人さんはにっこり笑ってこう言いました。
「こんなにたくさんのビルがあるのに、自分のビルがないなんて『おかしい』と思うことが、実はすごく重要なことなんだ。
人間の脳には、スーパーコンピューターも敵わないようなすごい力があるんだ。
そこに「おかしい」という言葉を入れるだけで、すごい力を発揮してくれるの。
例えば『こんなにたくさんビルがあって、自分のビルが1つもないのは「おかしい」』って思うと、その問題を解決しようとして脳が働き出し、『ビルがモテるだけのお金を儲けるためにどうすればいいか』というアイデアが次々と湧いてくるの。
それを多くの人は『自分にはどうせ無理』と、脳の働きを止めてしまっているんだよね。
これって、せっかく持っている宝物の箱を蓋にして、使わないのと同じなんだよ。
月に20万円のお給料をもらっている人が、「あの人が100万円稼いでいるのに、自分が20万円しか稼げないのは『おかしい』」と思った瞬間に、その人の構成要素が変わるんです。
そうすると、行動自体が変わってくるの。
脳も自分が100万円稼ぐためのアイディアをどんどん、出してくれるようになるんだよ」
私をこの話を聞いた直後、一人さんの話に「なるほどな」とは思ったものの、それでも自分がそんなに稼げるようになれるなんて思っていませんでした。
でも一人さんは、「忠夫ちゃんならできるよ」と言い続けてくれたのです。
その結果、私も「自分がビルの一つも持てないのは『おかしい』」と思えるようになりました。
そして今、私はビル自体はまだ持っていませんが、ビルをいつでも買えるぐらいのお金を持つことができたのです。
他人の構成要素を変える一言
自分の構成要素は変えられても、他人の構成要素を変えることはなかなかできません。
でも一人さんは、他人の構成要素を変えてしまうような言葉があるんだって言います。
それはこういうことです。
「例えば、いつも人の悪口ばっかり言っている先輩がいたとするよね。
その人に、『先輩が人の悪口言うなんて珍しいですね』って言うの。
毎日悪口ばっかり言ってるような人は、そういう目で見られたことがないんだよ。
そんな人って、人の悪口は言いあうもんだと思ってるんだよね。
それを『先輩が人の悪口言うなんて珍しいですね』って言われた時、自分を高く見てくれているんだって思う。
すると、人は変われるんです。
人間って、自分のことは変えられるんだよ。
でも実は、相手のことも変えられるんだよ。
そんな人間じゃないっていう見方をしてあげればいいんだよね。
前に『おばあちゃん、強い』って話をしたよね。
いつもおじいちゃんに殴られてるおばあちゃんの話。
いつも殴っているおじいちゃんが横暴だって言うけど、それって、全員がその見方をしてるんだよね。
おばあちゃんもそう思い、まわりもそう思っているから現状が変わらないんだよね。
それが、『おばあちゃん、強いね。私だったら1ヶ月も耐えられないよ。あの旦那さんで何十年と耐えられるなんて、強い人だね』っていう風に、「強い人だ」って見方をしてあげた時、人生が変わるんだよ。
おじいちゃんが強くて、おばあちゃんが弱くて、いつもやられててって言うけど、それに耐えられているって事は、おばあちゃん、相当強いんだよ。
それで、『強いね』って見方した途端に旦那が倒れたり、いなくなったりとかして、やっぱり生き残っているおばあちゃんは強いねってなるの。
だから言葉って自分も変えられるけど、周りも変えられるんだよね。
例えば、うるさい部長なんかいた時に、『部長っていい人ですね』って言うの。
すると、『俺のどこがいい人なんだ?』って言ったとしても、『いや、俺分かりますよ』って言えば、その部長の人生も変わるんだよ。
人間っていうのは高く見られた時に、低きにおりたいとは思わないんだよ。
俺たちはさだめで、今より魂を上げたいと思って生まれてきたの。
でもたまに、それを忘れちゃってる人がいるんだよね。
でも褒められたりした時にフッとスイッチが入るようになってるんだよ。
だからこのこと黙って実に楽しくて面白いものなんだよ。
自分の人生も変えられるし、他人まで変えられるんだよ。
これが人間関係なんだよ。
自分のことが終わったら、相手のことをフッと変えることができる。
それも相手が楽しくて、こっちも楽しく変わるんだよね。
だからすごいものなんだよね。
だから、これを使いこなせるようになったら人生、楽しいよね」
斎藤一人さんの話を纏めました。
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