人の心のたどるはるかな旅路には、立ち向かわなければならない嵐があり、超えなければならない多くの峠がある。
自分が悩んでいることの答えは、自分のうちにあるんだよ
「自分探しの旅」と言うと、実際に「旅に出ること」だと思っている人が多いみたいだけど、「自分探しの旅」は、イコール「心の旅」なの。
どうして自分はこんなに怒りっぽいんだろう、どうしてすぐに悲しくなっちゃうんだろう。
その元になっているのは、何だろう。
こうやって自分の過去も振り返ったりして、心の原点を探す旅をすることが、「自分探しの旅」なの。
それなのに本当に食べに出ちゃって、仮に青森県に行ってみたところで、青森県のことはよくわかっても、自分のことは全くわからないよね。
自分が悩んでいることの答えは、自分の外ではなくて、自分の内にあるんだよ。
だから、内側を探る心の旅をしなくちゃいけないの。
例えば、上司とうまくいかない人がいたとするよ。
だけど、同じ上司でも、うまくやっている同僚はいるんだよ。
ということは、うまくいかない理由は相手ではなくて、自分にあるということなの。
ここで心の旅をしてみると、大抵は、親父との関係に行き着くの。
親父は、人生で最初に出会う、上に立ちはだかる人なんだよね。
その親父に反発して、うまくいかなかった人というのは、すでに上の人に反発する種があるということなの。
それは、前世から引き継いだものである可能性も高いの。
だから、大人になってからも、上に立つ人とうまくいかないんだよ。
そういう人は、自分がトップに立ってしまえば、、ぶつかる相手がいなくなるから大成功するんだよね。
自分の性質を活かす方が楽だし、成功しやすいんです
人は、生まれた環境で作られた性質を生かすのが一番楽で、成功しやすいの。
例えば、一人さんには、上に6人の兄弟がいるんだよ。
それだけ家に人がいると、食べるのだって着替えるのだって、しゃべるのだって、全部、他の人がやっている合間を縫って、速くしなくちゃいけないんだよね。
そうすると、せっかちになるんだよ。
私が何をするにも早いのは、生まれた環境で作られた性質なの。
子沢山の環境に生まれたことは、私の定め。
定めは変えようがないから、そこで作られた性質は、実は神から与えられたものなの。
だから、生かした方がいいんだよ。
私の場合、せっかちな性質が生きたのが、今の仕事なの。
実業家はのんびり屋さんでは務まらないからね。
私は、せっかちを仕事に生かして今のようになったの。
つまり、与えられた環境を「ダメだ」と思って恨むのではなく、紙が与えてくれた性質に向いているものは何だろうって考えてみることが大事なの。
例えば孤独に耐えられる人は、孤独に耐える仕事をするといいんだよ。
多くの人は、自分の性質を「直そう」とするんだよ。
でも、そもそも「直す」というのがおかしな話だし、性質を変えるには膨大な時間と手間がかかる。
だから、そのままで、生かす道を探した方がいいんです。
この世の中には、2人として同じ人間はいないの。
私は最近、化学捜査研究所舞台にしたサスペンスドラマをよく見るんだけど、人間って指紋から声紋から眼球から、全部一人一人違ってて、誰一人、自分と同じ人間はいないんだよね。
「人と同じではない」ことで劣等感を持つ人も多いようだけれど、本来は、人と同じではない部分を生かした方がいい。
唯一無二の自分の性質を、何かに合わせて無理やり変えようとするより、生かすのが一番楽だし、成功しやすいということなんだよね。
人と自分との違いをわかることが、幸せになるということだよ
ここで衝撃的なことを言うと、どうして成功できない人が多いかって言うと、みんな真面目だからなんだよ。
真面目に、人に合わせようとするからなの。
人の個性にとって、「真面目」ってすごく狭くて窮屈なものなの。
真面目の範囲の中に、性質を収めようとしたら大変なんだよ。
逆に言えば、自分の性質を本当に生かそうと思ったら、真面目だけではいられないはずなの。
だから、もっと真面目ではなくなった方がいい時もあるの。
少しぐらい常識から外れても大丈夫っていうくらい広く考えて、自分の性質の生かし方を考えるといいよね。
要するに、人と自分との違いをわかることが、幸せになるということなんだよ。
違いを生かせた人が成功者になれるのに、よくわからない基準に真面目に自分を合わせようとするから、苦しくなるの。
猫に「犬になれ」って言ったって、できない相談だろ?
たんぽぽに「桜になれ」「バラになれ」と言ったって、絶対になれないよね?
そういうことを人へ自分に強いることが、人生大失敗のもとなの。
一人さんのお弟子さんたちが比較的楽に成長していくのも、それぞれの性質を生かしてきたからだよ。
私は、純ちゃんには「純ちゃんになれ」って言ってきただけなの。
同じようにりえちゃんには「りえちゃんになれ」、はなゑさんには「はなゑさん」になれと言っているだけ。
揃って「まるかん」の社長や講演活動をしていても、やり方は、みんなそれぞれ違うよね。
みんな、等しく人の肩の荷を軽くするという仕事をしているわけだけど、軽くするやり方が全然違う。
違うのが当然なの。
こうして違いを生かしているうちに、だんだん、利口にもなっていくの。
だから、比較的楽に成功して、幸せになっていけるんだよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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