コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斎藤一人さん 偏った豊かさ

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「心の豊かさ」を優先するのは高齢者だけ…内閣府の世論調査で判明した「とにかくカネが足りない」現役世代の叫び たった16年でなぜこれほど変わったのか |  PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

 

「お金を使うことが、豊かさの証しとされる風潮になってしまった」

 


偏った豊かさ


豊かさは全ての人の永遠のテーマなんです。

この豊かさには、心の豊かさと金銭的な豊かさというのがあって、2つ揃って初めて真の豊かさを感じることができるんです。

しかし今は、この2つがすごく偏っちゃったんです。

特に戦後から。

日本人は江戸時代の何百年という間、平和が続いて戦争で死ぬ心配はなかったけど、庶民はすごく貧しかったんです。

ところが、それで庶民が苦しんでいたかと言うと、そうではなくて、その松下の中で庶民は楽しみを見つけて暮らしていたんです。

幕末に外国人が来た時に、庶民の暮らしぶりはすごく貧しいのに、いつも笑顔で楽しそうにしているのを見て驚いたそうです。

庶民が使っている茶碗やなんかでも、どんなものでも絵付けしてあるんです。

外国では絵付けの食器といえば高級なものに限られていたのですが、日本の職人は貧しい人でも腕を磨いて、作品に絵を入れていたんです。

そうやって、絵付けする人も仕事を楽しんでいたんです。

絵をつけて高く売ろうとかではなくて、自分の仕事を楽しむために絵をつけていたんです。

他には軒先に縁台を出してそこで将棋をやったり、お酒のある人はお酒を持ってきて、それぞれお酒のあてになるものを持ち寄ったりして、そこで楽しく語らっていたんです。

うちも下町だから、お母さんがよく縁台を出してそこでビールを飲んだり、枝豆とか食べたりしてたの。

そうすると、近所の人が通りかかったりすると、みんな自然に「どうぞ」って言うの。

それでみんなで枝豆食べて、ビールを飲みながら将棋をやったり、世間話をしたりしてたんです。

それって、銀座のクラブでビールを飲むより、美味しかったりするんだよね。

だから楽しいって、金銭的な豊かさだけじゃないんです。

これは別に銀座のクラブが悪いって言ってるわけではありません。

お酒を飲んで楽しむのは、銀座に行かなきゃ味わえないかと言うと、そうではないんだよと言いたいんです。

また、七輪でさんまを焼いて食べるのってすごく美味しいんだけど、それとフランス料理を比べてどっちが美味しいかってことなんです。

フランス料理が食べたい時はフランス料理が美味しいでしょうし、さんまが食べたい時はさんまが美味しいんです。

それって甲乙つけがたいんです。

なのに現代は、お金を使わないと豊かさを味わえないと言った風潮になってしまっています。

テレビが出た時は、みんなでテレビを買った家に集まって見てましたが、今では一家に1台どころか、一部屋に1台の時代になりました。

江戸時代には「お伊勢参り」が庶民の究極の旅行だったのが、国内旅行は当たり前で当たり前で、海外旅行に行かないと豊かじゃないと言った感じです。

でも最近では、それが少しずつ戻りつつあるようです。

アウトドアが流行ったり、B級グルメが話題になったりと、お金を使わずに楽しむことが見直されてきています。

 

斎藤一人さんの話を纏めました。

 

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