だけど、その悲しいドラマ、本当は、いとも簡単に変えられるの。
脚本、変えればいいんだよ。
それで、俺たちはね、主役で脚本家なんだよ。
自分の人生は悲劇だと決めてきてる人は、そのドラマ、変えちゃえばいいんだよ
人の人生、一つ一つ、全部ドラマだよな。
そのドラマ、俺たちは自分自身で作れるんだよ。
一人さんは、一人さんのドラマを作ってきた。
みっちゃんや、はなゑちゃん、他のまるかんの社長達も、それぞれ自分たちのドラマ、作ってきたんだよね。
だから、できるんだよ、誰だって。
人って、ただ流れを漂うだけの、そんな弱い生き物じゃないんだぞ。
どんなさだめだろうが、意志という舵を、神から授かっている。
だから、その意志を持ってな。
例えば、好きでホステスさんになったんならいいけど、流されてホステスさんになったんじゃ、そっからまた流されちゃうよ。
けど、自分の意思で流れを漕いできゃ、銀座のクラブのホステスさんになろうが何しようが、自分で幸せの方、幸せの方って、ちゃんと舵取れるから。
それと、自分が、自分の人生の脇役になっちゃ駄目だよ。
あなたは、あなたの人生の主役。
みっちゃんの人生の主役はみっちゃんで、一人さんはあくまで脇役。
わかるかい？
はなゑちゃんの人生は、はなゑちゃんが主役で、俺たち脇役なんだよ。
それで、そのドラマの脚本は、自分で決めるんだよ。
ちなみに、一人さんは「自分の人生は喜劇」と決めてるの。
だから、俺の人生、面白くてしょうがない。
何が起きても面白いんだよ。
だって、俺は、喜劇なんだよ。
だけど、中には「悲劇」と決めてきてる人もいる。
そういう人の人生って、なんでも悲しくて、何しても泣くんだよ。
だけど、その悲しいドラマ、本当は、いとも簡単に変えられるの。
脚本、変えればいいんだよ。
それで、俺たちはね、主役で脚本家なんだよ。
だから、一人さんは、たとえ、 ものすごい苦労がきたって、「笑い」なんだよ。
普通の人なら自殺しちゃうようなことでも、俺だったら大笑いなんだよ。
なぜかと言うと、「喜劇だ」って決めてるから。
だから、おかしくてしょうがない。
いろんなことが起きるとね、面白くてしょうがないんだよ。
わかるかな？
俺が子供の頃、新小岩に映画館が7件あって、毎日、毎日、映画ばっかり観てたんだよ。
その時に、『二等兵物語』というのがあってな。
それを観ながら、俺ね、感心した事があってさ。
何に感心したかって、軍隊というところは厳しいじゃない。
上官に殴られたり、いじめにあったり、色々、辛いことがあるだろう？
『二等兵物語』は日本軍の様子を描いた、喜劇なんだよ。
突撃しようが、何しようが、とにかく笑えるの。
だから、軍隊ですら、笑えるドラマになるんだよ。
それはなぜですか？って言った時、監督やなんかの頭の中に「喜劇映画を作るんだ」という意図があった。
悪い上官に、部下がフケ飯というのを食べさせる場面があるんだけど、これがすごい。
フケ飯を食べると腹痛を起こすらしいのね。
これを、悪い上官のところに持っていくと、ぱっと見て、
「これ、フケ飯、お前、作ったろ」って。
「俺も昔、情感に行ったんだ。お前食え」って言われて、やんや、やんや。
あれがね、何とも、おかしくってな。
成金になるのも苦にならない
だから、この世の中ね、面白いと決めれば、全部面白いんだな。
だから、みんなも、自分の人生、自分で決めた方がいいよ。
自分の人生な、成り上がりでもいいんだよ。
ウチにはお金がないんですということは、成り上がりになれるんだよ。
あのな。
昔から、だいだいお金持ちの家はお上品と決まってるんだよ。
俺たちは成り上がり。
成り上がりには、成り上がりの良さ、というのがあるんだよ。
会社を買って、いい女を隣に乗っけてって、成り上がりじゃなきゃできないことがあったりするんだよな。
それをいちいち、「自分は成金だから」とか、言っちゃいけない。
成金は、お客さんを喜ばせて利益を出して、雇用を作ってって。
正当なる努力をして成金になったんだから、偉いんだよ。
じゃ、成金になるのも大変なんですねって、好きでやってんだから、苦にならないの。
人生は、楽しむ気になりゃ、どんなことしても楽しめるんだよ。
だから、自分が主役、主導権を握ってないと駄目だな。
あの人と結婚するつもりが、違う人を選びましたってことは自分の意思でやめたんだよな
人生、自分がどんなドラマを作るかにかかってる。
どんな人生にするかって決めておかないとダメなんだよ。
決めたら、後は、自分で舵を取る。
そしたら、自分が望む場所へ船が向かうようになってるの。
ちっちゃい船だって、しっかり船を取ってれば、ハワイでも、アフリカでも南極でも行けるんだよ。
だけど、舵がないと、漂うだけなの。
舵とは何ですか？
意志なんだよ、俺たちには意志がある。
あのな。
よく、こういう話、聞いたことないかい。
あなたは、前世、あの人と結婚するはずだったけど、違う人を選んで結婚してしまったって。
てことは、結婚する定めだったのに意志でやめたんだよな。
そうだろう、本当はあの人と結婚するはずが、こっちと結婚したんだもんな。
てことは、意志でやめたんだよな。
親がこっちの人に決めたって、自分は「こっちの人はヤよ」って、あっちに行くこともできる。
わかるかい？
だから人間はだから人、意志が勝れば、運命はどうとでも変わるんだよ。
ただし、定めが強きゃ、意志も強くななきゃなんない。
定めが150だとしたら、意志も150出せばいいんだよ。
定めが200なら、意志も200。
そうすりゃ、プラスマイナス、ゼロで、自分の好きなところ、行きたいところにいける。
だから、「自分のはすごい定めだなぁ」と思ったら、もっと強い意志を持てばいい。
じゃ、どうやったら、強い意志を持てますか？
人生の主導権を握れますか？
って言うと、自分の中に光がないとダメなんだよ。
中が曇ってる、黒いものを持ったままだと、運命に負けちゃうの。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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