
成績だけで評価され続けた子は、いい点を取れた時しか自分を認められない。
親が、ありのままを認めてあげることが大切なんだ。
脅かしの言葉を浴び続けると、子供は生きることに喜びを感じなくなる
子供が学校のテストでいい点を取ると、親は褒めます。
なぜ褒めるのかというと、いい成績の方が、将来、困らないと思うからだよね。
だから、低い点を取るとしかり、勉強しなさいとうるさく言う。
でも、そこで大きな問題が発生することを知っておいて欲しいのです。
例えば、テストの結果が0点だとして、その時に親が「こんなことじゃ将来困る」とこぼす。
否定的な言葉って、子供への脅かしなんだよね。
脅かしの言葉を浴び続けると、子供は自己否定に支配されます。
0点を取ることよりも、実はこっちの方がはるかに恐ろしい。
自己肯定感の低い子は、どんなに勉強ができたとしても幸せになれません。
お金には困らないかもしれないけど、生きることに喜びを感じられない人生になっちゃうんです。
一方、成績はいまいちでも、「お前はそのままで完璧だよ」と、ありのままを肯定してもらった子は、自信を持って社会に出て行く。
厳しい局面に立たされることがあっても、たくましく乗り越えられるよ。

親の奴隷になった子供は、自分の人生がわからなくなる
子供というのはね、本来、親の期待をかなえるために生まれてきたんじゃないんです。
その子には、その子の人生があります。
ところが親が、
「いい学校へ行きなさい」
「ちゃんとした会社へ入りなさい」
「そんなことをしていたら将来困るよ」
「お母さんの言うことを聞いていれば間違いない」
そんな言葉を毎日のように浴びせていると、子供は少しずつ、自分の気持ちより親の顔色を見るようになります。
これが怖いんです。
最初は、親に褒められたいだけなの。
いい点を取ったら喜んでもらえる。
言うことを聞いたら認めてもらえる。
親の望む学校へ行けば安心してもらえる。
ところが、それが長く続くと、
「自分は何が好きなのか」
「本当は何をしたいのか」
それがわからなくなってしまうんです。
親の期待に応えることが、自分の人生だと思い込んでしまう。
それでは、親の奴隷と同じなんだよね。
もちろん、親は子供を不幸にしたくて言っているわけじゃありません。
むしろ逆です。
心配だから言う。
失敗してほしくないから口を出す。
苦労してほしくないから先回りする。
だけどね、愛と支配は違うんです。
愛というのは、
「あなたなら大丈夫」
と信じること。
支配というのは、
「私の言う通りにしないと大変なことになるよ」
と脅かすことです。
この二つは、似ているようで全然違います。
親から脅かされ続けた子は、失敗することを必要以上に怖がります。
間違ったら価値がない。
いい結果を出せなければ愛されない。
親をがっかりさせたら、自分は悪い人間だ。
そんなふうに思い込んでしまうんです。
だから、大人になって親から離れても、心の中には親がいる。
何かを決めようとするたびに、
「そんなことをしたら笑われる」
「もっとちゃんとしなさい」
「失敗したらどうするの」
という親の声が聞こえてくる。
もう目の前に親はいないのに、自分で自分を監視するようになるんです。
これは苦しいよね。
そして一番困るのは、自分が幸せになろうとすると罪悪感が出てくることです。
好きなことをすると、
「こんなことをしていていいのかな」
休んでいると、
「もっと頑張らなきゃ」
親と違う人生を選ぼうとすると、
「親不孝じゃないか」
と思ってしまう。
だけどね。
子供が親と違う人生を歩くのは、親不孝じゃありません。
それが成長なんです。
親の役目は、子供の人生を決めることじゃない。
子供が自分の足で歩けるようになるまで、見守ることなんです。
0点を取っても、
失敗しても、
遠回りしても、
「お前の価値は何も変わらないよ」
そう言ってもらえた子は強い。
なぜなら、自分には帰る場所があると知っているからです。
逆に、100点を取った時だけ認めてもらった子は、100点を取り続けなければ安心できない。
それでは人生が苦しくなってしまいます。
人はね、誰かの期待を満たすために生きているんじゃない。
自分の人生を楽しむために生まれてきたんです。
だから親は、子供を自分の作品にしようとしないこと。
親の夢を子供に背負わせないこと。
そして、
「あなたの人生だから、自分で選びな」
と言ってあげる。
それが、本当の愛なんじゃないかな。
子供を親の奴隷にしない。
親もまた、子供を支配する人生から卒業する。
そうすると親子は、上下関係ではなくなります。
お互いに違う人生を生きる、一人の人間同士になれるんです。
その時から、親も子供もずっと楽になります。
子供には子供の人生がある。
親には親の人生がある。
お互い、自分の人生を幸せにする。
それでいいんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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