「自分自身に、そのままで大丈夫、って言うんだよ」
諦められない夢
一人さんの声を録音しているうちに、
私は自分の中にすでにあった夢を見つけることができました。
それで本気でやりたいことなのかどうか、
諦められない夢なのかどうか、
神様は私の気持ちを確かめたかったのでしょうか?
スランプが訪れた時季がありました。
その夢がどうしても諦められない夢だと分かったと同時に、
焦りはピークに達し、私は、一人さんに質問をしました。
「人生の流れを変えたいんですがどうしたら流れを変えられますか」と。
その時、一人さんが言ってくれたことは生涯 忘れることができません。
「まず、自分自身に、そのままで大丈夫って、言ってごらん」
私は自分を否定して、自分で自分の手足を縛っていました。
これでは、本来自分が持っているパワーが出ない。
だから、その縛りを解くため、パワーが出せるように、
一人さんは、
「 そのままで大丈夫って言うんだよ」って。
そしてもう一つこんなことを言われました。
「今、いろんなことがうまくいかなくて苦しいだろ?
でも、今が、実は面白い、ということに、
やがて気がつくんだ。
秩父の32番札所の奥の院って、
獣道みたいな道を登って、岩をよじ登って行かなきゃいけなくて、大変じゃない?
だけど、秩父に行った人は、大抵、
32番の奥の院が一番面白かった、って言うんだよな。
人生も同じなんだよ」
一人さんの声が心にしみて「本当にそうだよな」とその場では思った。
ところが、翌朝、鏡を見ながら、自分自身に「そのままで大丈夫」って言おうとしたのですが、どういうわけか言えない。
「そのままで大丈夫」とは思えなかったのです、自分の今が。
そして 私はなぜか「一人さんが言ったことを確かめに行ってこよう」と考えました。
周囲の「一人で行くのは危ないから、行っちゃダメ」という声も聞かず、
電車とバスと歩きで、秩父 32番札所の奥の院へ一人向かったのです。
32番までの道中はかなり楽しかった。
険しい道も楽しかった。
黄色い蝶々が私の足元で羽根をパタパタさせて、
それが まるで道案内をしてくれているようでした。
ついて行ったら人の気配のない林の中で道に迷ってしまいました。
携帯の電波が届かないような場所で、
たった一人。
「あぁ、また私は我が強くて失敗してしまった。これだから自分はダメなんだ」
自分を責めて責めて、責めまくって、林の中を歩いていると、
突然、ふわっと、暖かく明るいものに包まれた感覚が一瞬、訪れ、
こんなどうしようもない自分のことを許し愛してくれていると、なぜか思った。
ひとりさんの言うことは本当でした。
あの時季、私はそれなりに一生懸命で、
あれはあれで人生の輝きだったと思う。
あの時期があったからこそ今、私は「自分自身に挑戦する」というこれまで経験したことがないことを始めるチャンスをつかみました。
「諦められない夢」を抱きしめて 、私の「 成功の道」 は始まったばかり。
未熟な自分と正面衝突して、穴を掘りたい時なんて山ほどある。
でも、この人生は今、自分史上最高に面白い。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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