子供の時は親が絶対的な存在です。
その関係を抜け出せないでいると、今度は自分が社会に出た時、親に代わる存在として、絶対的な上司があらわれるんです。
親=上司なんですね。
だから嫌な上司に対応するためには、嫌な親をどうにかしないといけません。
親に逆らえない人は、社会に出ると逆らえない上司があらわれれる
なぜ上司と親をセットにしたのかと言うと、両方とも根は同じだからなんです。
どういうことか、簡単に説明しましょう。
親に嫌われると子供は生きていけなくなります。
生きていけなくなると、どうなるのかと言うと、
一つ目は、いい子になって親に合わせようとする。
二つ目は、反抗する。
三つ目は、引きこもる。
要するに、自分が生きていけないという危機的な状況から抜け出すために、三つのパターンのどれかを選んで適応しようとします。
3パターンのうち、反抗して親を全面否定し、自立するのが本来のあり方です。
反抗できれば、ちゃんとした大人になれます。
でもそれ以外の二つのパターンだと、親離れできなくて、なかなか厄介です。
引きこもってしまうと、社会に出て行くことができず、いつまでも親に依存するしかなくなります。
一番多いのは、いい子になって親に合わせてしまうパターンです。
親の機嫌を取ってしまうパターンと言ってもいいでしょう。
これも困りますね。
このいい子パターンの場合、親の方もそれを利用して、子供が良い成績を取ったら褒めてやる。
無条件に愛するんじゃなくて、条件をつけて愛するようになります。
そうすると、子供の方は褒められないと相手にされないと思ってしまうので、社会に出ても、上司の顔色を伺い、一生懸命いい子になろうとするんです。
それだけじゃなくて、同僚の顔色を伺い、嫌な人間の顔色まで伺って、いい子になろうとする。
その方が上司に褒められると思うからです。
子供の時は親に絶対的に従い、社会人になったら、上司に絶対的に従う。
これが、良い子をやって生きてきた人の、親=上司という仕組みです。
でも、「そういう生き方は間違っていますよ」というサインを神様はちゃんと送ってくれているんです。
そのサインが、自分の周りに嫌な人間しか集まってこなくなることです。
いい人間は見事にみんないなくなりますよ。
なぜかっていうと、その人の心の中に憎しみがあるからなんです。
本当はやりたいことがあるのに我慢して生きてきた。
いつも誰かの機嫌を取って生きてきた。
笑顔を見せているけど、本当の笑顔じゃない。
どこかにトゲがあるんです。
それが染み出てきちゃうから、いい人がみんな逃げてしまう。
あなたはもう大人なんだから、親の機嫌を取らなくても生きていけるんです。
人の機嫌じゃなくて、自分の機嫌を取って生きればいいんです。
大人になっても、子供の時のサングラスをずっと外さないでいるから、おかしなことになるんです。
もういい加減、そのサングラス、とったらどうですか?
親の呪縛から抜け出すには、「クソババア」と100回言おう
「私は小さい時からずっと親の言うことを聞いて生きてきた」
という人でも大丈夫です。
今から親離れできる魔法の言葉があります。
それは「クソババア」です。
父親が強権的だった人は、「くそじじい」でもいい。
「クソババア」「くそじじい」を100回言うこと。
面と向かって言うと角が立つので、心の中で言えばいいでしょう。
親が亡くなっていても構いません。
「クソババア」「くそじじい」は目の前の自分の親に言っているだけではないんですから。
親が自分に絶対的な権力をふるうのは、親自身がその親に同じ事をされて育ってきたからです。
その親はまたその親からされてきて・・・・・・、と連綿と続く先祖代々の鎖に「待った」をかけるのが、この言葉です。
これが自分の独立宣言だと思えばいい。
社会人なら、本当は嫌な上司に向かって「このクソ上司」と言いたいところです。
でもそんなことを言ったら大変です。
だからまずは言いやすい親で練習してみてください。
いい子で生きてきた人は、なかなか親の呪縛から抜け出せません。
でも親だって未熟なんだから、絶対的に正しいわけじゃない。
それを、「クソババア」「くそじじい」で体感するわけです。
私の場合は、幼稚園に行く頃には、親の言うことは間違っていると見抜いていました。
私はいたずらをすると、よく親から、
「お前はうちの子じゃなくて、本当は橋の下から拾ってきたんだ」
と怒られました。
でも幼い私はこう思った。
「うちは7人も子供がいるのに、わざわざ子供を拾ってくるわけはない」
そして親は嘘をついているんだと、すぐにわかりました。
親の言うことは絶対的に思えますが、冷静になってみれば、子供でも間違いに気付きます。
私のお弟子さんも子供の頃、
「ご飯を食べて、すぐ寝転がると牛になるよ」
と脅されていたそうです。
でも、
「隣のおじさんは牛になってないんじゃん」
とすぐに気づいて、それからはいくら親に言われても「おかしいことはおかしい」と言えるようになったと言っていました。
親の言うことは何でも聞かなければいけない、というのは間違いです。
それが正しい時代もありましたが、魂も進化します。
今の時代は親から言われた通りに生きていると、自分が壊れてしまうこともあるんです。
万一、自分が強権的な親の元で生まれたとしても、自分自身が親になった時、そうならないようにすればいいんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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